来館日:2026年8月
開催場所:大阪 中之島美術館
観覧料(税込み):1,800円
カール・ヴァルザーは、20世紀前半のベルリンで活躍したスイスの美術家です。
ベルリン分離派の中枢を務めたほか、舞台美術や挿絵など多岐にわたり独自の芸術世界を築きました。1908年には来日し、明治期の日本の風俗や風景を生き生きと描いています。本展は近年再評価が進む彼の日本初となる回顧展で、出品される約150点の作品すべてが日本初公開となります。

今回は大阪中之島美術館 開催『スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー』展の
・チケットの時間指定はあるのか
・当日の混雑状況と所要時間
・独断と偏見の感想
・ミュージアムグッズ
・観覧後のランチ情報
など
を書いていきます。
といっても、私は絵画にめちゃくちゃ詳しいわけではなく、ただ好きな絵を見て心をなごませたい・・・と思っている程度の知識なので、そのへんはご了承ください。
大阪中之島美術館『カール・ヴァルザー展』基本情報
チケットは時間指定なし(オンライン事前購入がおすすめ)
時間指定はありませんでした。
当日券でもOKなのですが、同じ時期に大阪中之島美術館で開催しているのが、『フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展』でございます。
私が行ったのは平日でしたが、ものすごい混雑。

もはや何がどうなっているのか、私はどこにいるのか、どこから入場するのかまったくわからない。
というわけで、あらかじめチケットは購入しておいた方がスムーズかと思われます。
私はオンラインで購入していきました。
混雑状況
時間指定はありませんが、上記のような状況なので、
入り口がわからない・・・
係りの人に聞いて、展示場4階に続くエスカレータまで案内してもらいました。


4階に着くと2階の喧騒がうそのよう。
とても静か・・・。落ち着く・・・。美術館はこうでなくては。
中に入るとほどほどの人。
人の頭で見えないということもなく、自分のペースでじっくり見ることができます。
素晴らしい。これぞ絵を見るスタイル。
所要時間の目安(約1時間半)
音声ガイドはなかったので(気づかなかっただけかしら?)、ミュージアムグッズも含めて1時間半ぐらいで見終わりました。
写真撮影は可能か(写真撮影OKの作品あり)
写真撮影OKの表示がある作品のみ可能でした。
そんなに数は多くありません。
展示の構成と見どころ・感想
こんな感じで構成されていました。
●第1章 絵画と素描
●第2章 日本滞在
●第3章 挿絵と装幀
●第4章 舞台美術
1 絵画と素描(不思議で謎めいた作品群)
はじめあたりに展示されている作品はふつうに「絵の上手い人」という感じで、特に印象に残らなかったのですが、1-13『バルコニーに立つ女性』あたりから、ちょっと不思議に謎めいているシリーズ(?)になってきました。
1-18 人形の乳母車と少女

キービジュアルにもなっているこの作品。
なんかかわいくない(失礼)。
1-16 森

これも不思議な作品。
フリードリヒのこちらの作品が思い出されました。が、
よくよく見てみるとあんまり似てなかった。

1-19 夜の散歩
写真が撮れなかったのですが、全体的に黒い画面の中に湖畔のお屋敷でのパーティににぎわう人々、湖に船を出してそこでも楽しむ人々。
それを湖畔から眺める男女・・・。
となんとも色々想像してしまうような作品。
この画家の作品って、人物がだいたい小さい。
後ろを向いていたりして表情もよくわからないし、そのせいもあってか、見る人によってさまざまな見方ができるのかも。
1-22 隠者

「窓の鎧戸の奥にある夢を描き出そうとした」
らしいです。
ちょっとよくわかりませんな…。
1-27 クアフュルステンダム通り
クアフュルステンダム通り(通称クーダム)はベルリンのメインストリート。
パリのシャンゼリゼ通りや東京の銀座にもたとえられる高級な街です。
レッサー・ユリィ「冬のベルリン」を思い出しました、が、なんか薄い・・・。
なんなんでしょう、この方、良いんだけど、なんかのっぺりしているというか、平面的に感じるんですよね。
説明書きにも「舞台の書き割りのようだと評された」とあるので、それが原因なのかも。
実際舞台美術も手がけていますしね。
2 日本滞在(明治期の京都や祇園祭の描写)
目の前で恋人が自殺したという再起不能になりそうな事件の療養のため、日本に訪れたカール・ヴァルザー。
お祭りやお寺、歌舞伎役者などを描いています。
当時の風俗や状況がわかってとても興味深い。
着物のあでやかさにも驚いて、どん欲にスケッチしたんだろうなあと思われます。
祇園祭の人々の熱気や、納涼床、灯篭流しのうす闇にきらめく光は、どんなふうに彼の眼には映ったんだろう。
あと、芸者を描いた作品も数多く展示されています。
「福子」っていっぱい出てくるけど、誰だよ、と思ったら芸者さんだった。
2-39 祇園祭、京都・八坂神社


2-42 京都先斗町の鴨川納涼床


立ち並ぶ床。
行燈や提灯の明かりが川面にゆらめく。
3 挿絵と装幀
ちょっとこの辺になったら見るのに疲れてきました~。
展示室と展示室の間の外が見えるスペースで、ちょっと椅子に座ってひと休み。

3-41~3-47 ジャン=バティスト・ルーヴェ・ド・クーヴレ著
『シュヴァリエ・フォーブラのアバンチュール』挿絵のための版画
このあたりとても筆致が繊細で細かくて、ビアズリーっぽいので大変気に入りました。
4 舞台美術
4-4 ウィリアム・シェイクスピア作『ロミオとジュリエット』衣装デザイン

どこかユーモラス。
ただ単に衣装を描いているだけじゃなくて、ストーリーがある感じが良いですね。
4-12 変装する小姓

衣装デザインだけではなく、舞台美術のための下絵もいっぱいありました。
壁画
写真だけ展示してあったのですが、これがなんとも
ビミョウ・・・
新ビール美術館のHPからちょびっと見ることができます。
正直なんかイマイチなんだよなあ…。
第3セクターとかにあるスポーツセンターにある絵みたい。
本の挿絵、舞台美術のための作品が見ていて楽しかったので、この壁画シリーズで正直ガクッときました。
この人、大きい絵より小さい絵の方がいいなあ。
ミュージアムグッズ
そんな奇をてらったものはありませんでした。
ふつうにポストカード、トートバッグ、しおり、ぐらいですね。




鑑賞後のランチ
フェルメール展のあおりをくらって、周辺のカフェがどこも満席&行列。
「くそー、フェルメール展めー」
と悪態をつきながら向かったのはこちら
セルフサービスのおしゃれな社食みたいな感じでした。
ランチタイムからずれた時間帯だったので、かなり落ち着いてゆっくりできました。

その後に甘いものが食べたくなり、向かったのがダイビルの中の丸福珈琲店。

さらに帰りに聖庵でパンを買って帰宅しました。
見終わって・・・感想
カール・ヴァルザーという画家は有名ではなく、フェルメールに比べると知名度からも地味な感じですが、そんなに混んでおらず、落ち着いて見ることができる展覧会でした。
私は作品を見るのもさることながら、
美術館で絵を見るという行為、雰囲気そのもの
を楽しみたいのです。
なんならその後のランチやお茶までひっくるめてが
「鑑賞」
という時間なので、今回は本当にゆっくりすることができました。
ヴァルザーの作品はちょっと不思議な時が止まっているような雰囲気があるので、ホイッスラーやホドラー、クノップフが好きなかたは気に入ると思います。
挿絵や舞台美術についてはカイ・ニールセンなどの挿絵画家に興味のあるかたにも刺さる内容となっておりました。

こういう世界っていいですよね、うっとりします。
今後も日常を忘れられる展覧会を開いてもらいたいなあと切に願います。



