【美術館・博物館】イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜ーモネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガンー(大阪) 見どころと感想

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来館日:2022年 2月18日(金)
開催場所:あべのハルカス美術館
観覧料(税込み):1,900円(当日券)

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン | あべのハルカス美術館

展覧会基本情報
大阪展:2022年1月28日(金)~ 4月3日(日)あべのハルカス美術館
東京展(終了):2021年10月15日(金)〜2022年1月16日(日)三菱一号館美術館

イスラエル博物館とは・・・

イスラエル博物館は、イスラエル国で最大の文化施設であり、世界をリードする芸術および考古学博物館の1つにランクされています。1965年に設立された博物館は、先史時代から現在までの作品を含む百科事典のコレクションを考古学、美術、ユダヤ美術と生命の翼に収容しており、世界で最も広範な聖書と聖地の考古学を所蔵しています。

イスラエル博物館公式HP(日本語訳はgoogle翻訳のママ)

google翻訳コンニャク先生だと、ところどころちょっと変な日本語になっていますが、要は死海文書を始めとして、考古学的遺物から絵画までをいっぱい所蔵しているイスラエルで最大の博物館です。
イスラエルに旅行に行ったときにツアーで訪れましたが、ものすごく広くて与えられた1時間程度では見切れないほどの規模でした。

博物館の外にあったオブジェ
なんかこんな人もいた

その中でも「珠玉のコレクションを誇る」印象派の作品をごっそり持ってきちゃいました!な作品展です。
展覧会の概要はこちら(三菱一号館美術館HPより)。

約50万点の文化財を所蔵するイスラエル博物館は、印象派も珠玉のコレクションを誇ります。本展は同館から、印象派に先駆けたコロー、クールベ、ブーダン、そしてモネ、ルノワール、シスレー、ピサロ、この流れを発展させたポスト印象派のセザンヌ、ゴッホ、ゴーガン、さらに印象派の光と色彩の表現を独特の親密な世界に移し変えたナビ派のボナールやヴュイヤールの作品約70 点を厳選し、印象派の光の系譜をたどります。

三菱一号館美術館HP

この記事では

「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」大阪展の

・独断と偏見による見どころ
・見終わっての感想
・当日の混雑状況
・絵画を見るにあたっての参考図書
・あべのハルカス美術館ランチ情報

をご紹介していきたいと思います。

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チケットの取り方 オンラインでの時間指定はあるのか?

あべのハルカス美術館では日時指定をしての事前チケット購入はありませんでした。なので当日窓口で当日券を購入しました。

窓口といっても自販機みたいなので購入です。年配の方にはわかりにくいのではないでしょうか・・・。

機械からベーっと出てきたチケットのバーコードを入口改札にかざして入館です。

大阪展 当日の混雑具合は?

行ったのが平日のお昼ごろということもあり、そんなに混んでいませんでした。入口に行列もなしです。

展示場内も余裕を持った展示の仕方、空間も広く取られていたので、人の頭で見えないよ!ということもなく、見やすい展覧会でした。

私はこの記事を書くこともあって、始終立ち止まってメモメモしていたのですが、それでも人にぶつかられることもなかったので良かったです。

一部の作品は写真撮影OK!

「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」 は一部の作品が写真撮影OKになっていました。

図録を買うわけではないので、印象に残った絵を写真に撮れるというのはありがたいものです。

写真撮影OKだったのは以下の作品です。

  • クロード・モネ「睡蓮の池」
  • ポール・ゴーガン「ウパウパ(炎の踊り)」
  • フィンセント・ファン・ゴッホ 「プロヴァンスの収穫期」
  • レッサー・ユリィ「冬のベルリン」「夜のポツダム広場」
  • ピエール=オーギュスト・ルノワール「花瓶にいけられた薔薇」

色々制約があって仕方ないのでしょうが、もっと写真撮影をOKにしてほしいなー。

ほかの美術館でもやって~。

展覧会で疲れないために・・・

事前に少しでも情報を頭に入れていこう!

「【美術館・博物館】メトロポリタン美術館展-西洋絵画の500年- 見どころと感想」にも書きましたが、

事前に少しでも展覧会の知識を入れておいて好きな絵を重点的に見ていくと、

「なんか絵がいっぱいあった・・・よくわからなくて無駄に疲れた・・・」

という事態を避けられると思っている私。

今回もこの作戦を取ろうと思ったのですが・・・。

私は「印象派」がよくわからないんだった!
(いや、それ以外も特に詳しいわけじゃないけど)

西洋絵画が好きとはいえ、好きか嫌いか、見ていて楽しいかどうかなどで絵を見てしまうので、お恥ずかしながら

「印象派ってなんかぼやけた絵でしょ~」

程度の知識しかないのでした。そこで参考になりそうなHPを手っ取り早く調べてみました。

参考になる展覧会(作品)情報

今回、残念ながらあべのハルカス美術館の公式HPに作品情報があまりないので、どんな絵があるのかザっとわかりにくいことになっています。そこで、以下HPを参考にしました。

この辺を見ておくと、どんな作品が展示されているのかざざっと理解できるかと思います。

「美術展ナビ」はおススメです。

もっと勉強しておきたい!という方は、 あべのハルカス美術館公式HPの作品一覧を元に、イスラエル博物館の公式HPで気になる絵画を調べるというやや面倒くさい方法を取っても良いかと思いますが、このイスラエル博物館のHPが使いづらいのであまりお勧めはしません。

こういうサイトは海外の博物館のほうが進んでいるのかな~と思って調べていたら、該当の絵にたどり着くまでに時間がかかったり、突然英語からヘブライ語に切り替わったりして意味不明です(私の使い方がおかしいのか?)。

「印象派初心者」による独断と偏見による見どころ

というわけで、独断と偏見による見どころと感想です。

先ほども書きましたが、私は印象派については全く詳しくありません。初心者の感想と思って楽しんでいただければ幸いでございます。

ルノワールはどうした?!モネはどこいった?!かもしれませんが、それはほかのところで読んでいただくとして・・・。

1 水の風景と反映

タイトルにあるようにこのへんの展示作品は水辺ばっかりでした。

◆アルフレッド・シスレー「サン=マメス、ロワン川のはしけ」1885

Alfred Sisley/Barges on the Loing at Saint-Mammès/The Israel Museum, Jerusalem

フランス人とおもいきや、イギリス人シスレーは「最も典型的な印象派」の画家だそうです。

なるほろ、いかにも印象派っぽいですね。

たまに食べるフレンチよりも食べなれた肉じゃがって感じでしょうか(例えがよくわかんねーよ!)

しかし目を引いたのが空の水色もなのですが、水面の表現。

この画像ではわかりにくいですが、青とピンクがゆらめいてとてもきれいなのですよ。

心に濁った人や余裕のない人には見えない(?)自然の美しさ。
光がキラキラしているさまをぼんやりとしつつもはっきりと描きとった。

穏やかな気持ちになれます。

◆レッサー・ユリィ「風景」

載せられる画像がどうやっても見つけられなかったので、美術展ナビの記事「【探訪】一躍人気のレッサー・ユリィ 独特の作風がコロナ禍の人々の心に響いた? 「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」展(三菱一号館美術館)で注目」をご覧ください。

日本で無名の画家がSNSなどでも高評価!話題になっているそうです。東京では開幕初日に絵葉書も売り切れたらしい。

私もこの記事を読んで、興味を持ちました。

そしてこの「風景」の実物を見た瞬間、

「あれ、なんか他の作品と違う・・・!」

それまで比較的明るい色調のふわふわした絵が並んでいたのですが(違うのもあるけど)、突然空気が変わった感じ。

「風景」は白っぽい空、川が全体的に暗い画面からパキっと切り取られた印象。

ほかの絵画からいい意味で浮いている感がありました。

ぜひ、実際に見ていただきたいです。

展示の仕方も、おお・・・?と思ったのですが、モネ「睡蓮の池」と向い合せになっているんですね~。

睡蓮の池

あえてかどうかわかりませんが、こういうキレイめシリーズ(ってなんだよ~)から一転、黒っぽい絵になるので、余計に目を引いたのかもしれません。

2 自然と人のいる風景

◆カミーユ・ピサロ「朝、陽光の効果、エラニー」

Camille Pissarro/Morning, Sunlight Effect, Éragny/ The Israel Museum, Jerusalem

◆カミーユ・ピサロ「エラニーの日没」

Camille Pissarro/sunset et Éragny/ The Israel Museum, Jerusalem

うわあ~。このピサロの2作とも実際の絵と画像とでは色が全然違います。

色彩のすばらしさをお伝え出来ないのがくやしい・・・。

「朝、陽光の効果、エラニー」 は夏の暑い日に見たら、絵から新緑の涼しさがあふれ出てきそうな作品ですし、 「エラニーの日没」はスカッとさわやかミントのタブレットを口に入れた時の感じなんですよ(例えがまたよくわからなくてすみません・・・)。

日没だけれども、もの悲しさより光の、色の鮮やかさ、美しさが前面に描かれています。

◆ポール・ゴーガン「ウパ ウパ(炎の踊り)」

私はゴーギャン(ゴーガン)の良さがまったくわかりません。だってあんまりきれいじゃないんだもん(失礼な)。

これは好き嫌いなので申し訳ないです。

が、このウパウパは「ウパウパ」という響きが面白い(そこ?!)ので気になっていました。

だってウパウパですよ?

ウハウハ(笑)にも似てるし・・・。

ウパウパはタヒチのダンスで、官能的な踊りがフランスによって禁止されていたそうです。

そのダンスを描いたこの作品。

絵の真ん中を木が貫いていて、木を中心にして左右で違うものが描かれているようにも見えます。

◆フィンセント・ファン・ゴッホ
「麦畑とポピー」
「プロヴァンスの収穫期」

プロヴァンスの収穫期

「麦畑とポピー」は美術展ナビの記事より画像をご確認ください(載せられる画像がこちらも見つけられなかった)。

どちらも鮮やかな色が目に飛び込んでくる作品です。

特に「麦畑とポピー」。緑と赤のコントラストがすごい。強烈な印象を残す色あいです。

「プロヴァンスの収穫期 」の右上に描かれている人間にも注目です。

ほとんど子どもの落書き(失礼な)です。

ゴーギャンと同じく良さがよくわからなかったゴッホですが、どっぷりと絵の具が乗った筆使いと色使いに最近興味が出て来まして、じっくりと見るようになりました。

3 都市の情景

◆レッサー・ユリィ「冬のベルリン」

◆レッサー・ユリィ「夜のポツダム広場」

私も今回の展覧会でレッサー・ユリィに惚れました!

なんでしょう、写真っぽいんですよね。オシャレなカフェとかに飾ってありそう(?)。

「冬のベルリン」 は全体的に白とベージュ、茶色でまとめられた画面から、どんよりとした空とあいまってベルリンのキーンとした寒さが伝わってきます。

雨が降った後なのでしょうか、地面には人々や街路樹の影が写っています。

明るくハッピーな絵ではないですが、不思議な魅力でひきつけられる作品でした。

「夜のポツダム広場」は歴史の波に巻き込まれた絵画のようで、ユダヤ博物館に収蔵されていたところ、ナチスにより同館は1938年に強制閉館。コレクションは没収され、その後はしばらく行方がわからなくなっていたそうです。
戦後1945年旧帝国文化院の地下室で発見され、エルサレムのベツァルエル美術館の収蔵になったのち、イスラエル博物館の所蔵となったとか。

「冬のベルリン」 同様、こちらも雨に濡れた地面にネオンが反射し、明るい光を放っています。

ポツダム広場は20世紀はじめには鉄道と地下鉄、トラムとバスも集まる大型ターミナルとなり、商業施設も描かれていることから、人々の喧騒が絶えなかったのでしょう。

しかしこの作品からは広場の賑わいとは反対に静けさが感じられる。

ウカレトンチキでポップな作品(どんなんだよ)より、アンニュイ~な雰囲気を好む(?)日本人に琴線に触れるのかもしれません。

見終わって・・・感想

印象派は見ていて

幸せな気持ちになれる絵がいっぱい

ということを認識しました。

さすが「幸福の画家」と呼ばれるルノワール先生がいるだけあります。

風景画がほとんどなので、

「この●●が△△聖人を表していて・・・」

とか、歴史画や宗教画にありがちな知識を総動員して理解しなくても済むので、気楽に鑑賞できるのもポイント高し。

しかし、私は人物から絵に描かれた物語を読み解いていく方が好きなので、風景画にはそんなに魅力を感じなかったのも事実なのでした。

同じような絵が並んでたなあ~というのが見終わってからの感想です。
(いや、もちろん、日本初公開も含むなかなか見ることのできない珠玉の作品だと思います!が・・・)

スミマセン・・・。

『鑑賞のための西洋美術史入門』によると、「印象派は光の変化でものの見え方は変化することに気づき、変化するこ姿こそリアル」だそうです。

うーむ。

その変化していく姿を切り取って描いていったのですね。

展覧会の必需品

今回の展覧会には休憩用のソファがあったので助かりました!

途中で休むために、もしくは気に入った絵の前にソファがあるとゆっくり見ることができていいんですよね。

そしてメトロポリタン美術館展で大活躍だった単眼鏡ですが・・・。

印象派の絵画には不要でした!

近づいて見るより、やや離れてみた方が良い作品が多いからですな、これは。

展覧会グッズは?

ポーチやトートバッグ
買う人がいるのかいつも疑問のTシャツ

あまり目新しいものはなく、定番の絵葉書、クリアファイルなどでした。

残念~。

今回の展覧会は関連書籍が充実していたので、私は個人的にうれしかったですが・・・。

あべのハルカス美術館のミュージアムショップはチケットがなくても入れるので、後からでも買い忘れがあれば買いに行けます。

参考図書

今回の展覧会を見るにあたって参考にした図書は以下の通りです。

『鑑賞のための西洋美術史入門』視覚デザイン研究所

西洋美術の流れについて代表作品や画家の説明も交えつつまとめた一冊。

絵画だけではなく建築や工芸なども網羅。

印象派をひとことで表すと、

「明るく楽しい印象派」

など、その特徴をわかりやすく解説してくれます。

『印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ』中野京子

これはミュージアムショップで買いました。

みんな大好き、私も大好き「怖い絵」シリーズでおなじみの中野京子さんです。

印象派の画家たちは、<中略>絵を文学から、歴史から、神話から、主題から引き離し、独立させたいと願ったのです。純粋に絵として楽しんでほしいと思った。<中略>画面からただよう空気感のようなものを、ただ味わってほしい。そう願ったのです。

『印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ』

「近代」を読む、とあるので、印象派が生まれた時代背景から始まります。

「チューブ入り絵具」が発明されたことにより、屋外で絵を描くことが可能になったこと、ブルジョワの台頭、産業革命・・・などなど歴史背景もからめながら画家と代表作について語ってくれます。

どうしてあのような絵が生まれたのか、を知るには最適な一冊です。

『西洋絵画の巨匠100人 4 印象派への道』 Kindle版 世界の名画シリーズ

こちらのシリーズ、Kindle版なのですが、380円と安い!

拡大して細部を見ることができる!収録作品が多い!

と良いことづくめです。

色がやや暗いのが気になりますが・・・。ほかのものと比べていないのでこれがそのままの色なのかどうかわかりませんです。

参考YouTube

「山田五郎 オトナの教養講座」です。

物知り大臣山田五郎さんがレッサー・ユリィ(ウリィ)についてさすがの知識で解説!

めちゃくちゃ参考になります!

見終わった後はあべのハルカス近鉄本店 食習でランチ

メトロポリタン美術館展でも書きましたが、今回はあべのハルカス近鉄本店10階にある神農生活併設カフェ台湾料理 食習にてランチをしてきました!

豚肉とししとうの豆鼓炒め
1,540円なり

ほかにもハタの甘酢あん、豚バラ肉の台湾ビール煮、生姜と胡麻油の鶏肉煮込みスープなどがありました。

ご飯にのせてガッツリといただきます

最近外食がめっきり減ってしまったので、うれしくてガッツいてしまいましたよ・・・。

美味かった!!

付け合わせはこんなの

付け合わせのこれが美味しかった

・・・・・と色々書いてきましたが、もしこの記事を読んで、イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展に行ってみようと思った!という方がいらっしゃったら嬉しいです。

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