観劇日:2025年5月26日 12:30公演
劇場:梅田芸術劇場メインホール
主な出演者:剣幸、安寿ミラ、一路真輝、麻路さき、真琴つばさ、姿月あさと、和央ようか、湖月わたる、風花舞、月影瞳、大鳥れい、舞風りら、舞羽美海、妃海風


2025年大阪・関西万博でも上演されたこちらのOG公演、梅田芸術劇場バージョンで観に行ってまいりました。
私が一番宝塚にはまって観ていたのが1980年代~2000年代ぐらい。
出演者の剣さん、安寿さん、一路さんは特によく観ていまして、今回の公演も行くことにしたのですが…。
だがしかし、最近は宝塚をほとんど観に行っていないので、ここ何年かのことはさっぱりわかりません。
そのため今回の出演者の
舞羽美海、妃海風さんの区別がつかない・・・。
という悲しいことに。
ごめんなさい。
というわけで、そのような仕様の感想となっておりますので、ご了承のうえご覧ください。
TMP音楽祭(デジャヴ)
観た感想は ひとこと
TMP音楽祭みたいだった
特にこれだな↓↓↓↓↓↓
1990年TMP音楽祭「サウンド・イン・ビッグ・シティ」
以下、暗闇で取ったメモを参考に感想を書いていますが、文字を重なって書いていたりして一部解読不能。
また、記入漏れ、思い違いもあるかもしれません。
(パンフレットは購入していません)
あしからず。
構成
万博に合わせた公演なので、
・ロンドン
・パリ
・ニューヨーク
・ウィーン
・ブラジル
など各都市、国にちなんだ楽曲を歌い踊り、最後に各トップスターがそれぞれのトップ時代の曲を歌って終わる、という感じでした。
第一部
まず初めに今回の公演のテーマソングみたいな「One Step!」を全員で歌い、そしてウタコ(剣)さんの万博についての説明があります。
続いてヤン(安寿)さんから宝塚の海外公演の説明。
それぞれ後ろに画像が映し出されます。
ロンドン
●『ミー・アンド・マイガール』「街灯によりかかって」(剣)
やはりロンドンといえば(?)ミー・アンド・マイガール。
ウタコさんといえばミー・アンド・マイガール。
初演はなんでも偉大なり。
●ロンドン公演『ミリオン・ドリームズ』より「ミリオン・ドリームズ」
こちらはロンドン公演参加組(安寿、真琴、和央、風花たち)です。
最初
なんで「ミリオン・ドリームズ」???
と思いましたが、
「そうか、ロンドン公演か!!」
と思い出しました。
正直そんなの忘れたよ…
ヤンさんが『ブラック・ジャック』の東京公演を休演して参加した(させられた?)海外公演ですね。
そして最後の3日間だけ東京公演でブラック・ジャックをやったという・・・。
その間真矢ミキさんが代役というか、トップで東京公演を乗り切ったという今考えると結構すごいな。
私は当時愛華みれさんのファンで、タモ(愛華)さんがミキ(真矢)さんのポジションに入るので、東京まで観に行きましたよ。
ミキさんの熱い情熱的なブラック・ジャック先生も結構貴重。
観といて良かった~。
●ロンドン公演『ミリオン・ドリームズ』より「DANGEROUS」(真琴・風花)
これもなんだったっけ~と記憶から引っ張り出し、
「ああ、ベレー帽被った、なんかわけわからん奴にみんな洗脳?されるシーンか!」
正直そんなの忘れたよ…
『ミリオン・ドリームズ』は天海祐希さんのお披露目公演で、姿月あさとさんが同期のユリ(天海)ちゃんの役を新人公演でやったんですよね。
なぜか観に行きました。
当時はふらっと行っても当日券で観ることができる、
良い時代だ。
ズン(姿月)ちゃんのご挨拶の時に、ユリちゃんの大きな笑い声が客席に響き渡っていたのを思い出します。その笑い声を聞いてさらに客席が笑う。
●『ミー・アンド・マイガール』「ランベス・ウォーク」(全員)
ウタコさん、お衣装もビル仕様です。
パリ
なんか突然パリになりました。
●「サ・セ・パリ」(麻路)
うーん、星組さんは、宝塚現役時代の髪型を忠実に守っていますな。
シメ(紫苑)さんしかり、もちろんマリコ(麻路)さんも。
シメさんなんて未だにそのままだもんなー。
●よく聞くけど曲名わからず(湖月)
●「夜霧のモンマルトル」(姿月)
●華麗なる千拍子「幸福を売る人」(月影)
●「ファントム」(和央)
●「愛の幕切れ」(安寿)
●「アイ・ラブ・パリ」(剣・安寿)
●「愛の賛歌」(真琴)
マミ(真琴)ちゃんは越路吹雪さんの歌が似合う気がします。
「愛の賛歌」もマミちゃんの声質に合っていてとても良かったです。
ウィーン
●『微笑の国』「君はわが心のすべて」(一路)
歌える一路にオペレッタをですね(?)。
●『エリザベート』
「愛と死の輪舞」(一路、麻路、姿月)
あれれ?三人トート?いっちゃん(一路)だけで歌わないの???
残念。
●「私が踊る時」(姿月、大鳥)
おおお、トート:姿月、エリザベート:大鳥
これ、なかなか良い!
宝塚時代のミドリ(大鳥)ちゃんのエリザベートは割合外に感情発散型だったので、今の大鳥れいのエリザベートを観たい気もするなー。
ズンちゃん声がザラザラしてるように聞こえたけど、大丈夫っすか。
お疲れですか?
●「最後のダンス」(麻路)
くっ、なぜ、これをいっちゃんでやってくれなかったのだ・・・!
一路トートで観たかった!!
南米
●「グラナダ」(安寿、和央、湖月)
ヤンさんの
「オーレ・・・・(注:掛け声・低音)」
が聞けます。
低いんだよね、オーレ。でもそれがいい(?)。
●Volare(全員)
CMなどでよく聞く曲です。
ここで第一部幕
第二部
ニューヨーク
●曲名不明(湖月、下級生)
ワタル(湖月)、下級生を引き連れてのダンス、かっこいいっす。
●「ニューヨーク・ニューヨーク」(和央)
●「Fever」(安寿、真琴)
マミちゃんが歌い、ヤンさんが踊る!
いいぞー!
マミちゃんの肩に手を置くヤンさん・・・後ろ姿なのにカッコいい!!
ヤンさんは宝塚辞めてからのダンスもカッチョよくて見入ってしまします。
●アメリカミュージカル色々
しばらくそんなこんなミュージカル楽曲を色々歌い継いでいました曲名わからん・・・
これも往年のTMP音楽祭ふう。
●『キス・ミー・ケイト』「ソー・イン・ラヴ」(安寿 ダンス:湖月・大鳥)
●「ナイト・アンド・デイ」(和央)
●エル・クンバンチェロ(剣)
なんかこの辺からラテンじゃないか。ニューヨークどこいった。
●ベサメ・ムーチョ(一路)
で、この後ろでマミちゃんとミドリちゃんが組んで踊ってたんですけどね、新鮮で良かったです。この組み合わせもありかも。退団から何十年も経ってるけど・・・。
途中でウタコさん、いっちゃんを引き連れてのユウコ(風花)。
すごいな。女帝(花總まり)のようじゃ。
●ブラジル(麻路、全員)
マリコさんはブラジルに住んでますからな。⇒だから?
トーク
MC:剣
メンバー:真琴、姿月、風花
月組の皆さん。
とはいえ、マミちゃん、ズンちゃんは花組からの組替え組なので、何年いたの?や、マミちゃんのお披露目公演の宝塚公演のみズンちゃんが2番手で出ていたけど、その後宙組ができて組替えに。
「宙」と書画の先生が書くのを見ていた時に、
「寅(トラ)・・・組?」
と思ったというエピソードをお話しされていました。
さらに袖に引っ込む時
マミ「姿月さんそっち(下手)から帰る?」
ズンコ「そっち(上手)から帰ります」
と言って、マミ・ズンコ・ユウコの3人で手をつないで袖にお帰りになりました。
宝塚パート
●夢人(姿月)
ズンちゃんがこれを歌ったのは意外でした。へえー。
そして一幕に感じた声のザラザラ感もなくなっていました。
私の気のせいかな。
●『王家に捧ぐ歌』「世界に求む-王家に捧ぐ歌-」(湖月)
ワタル、すごいぞ!上手くなってる!
ワタさんは正直宝塚時代は歌が上手いと思ったことはなかったのですが(男役の音域があってなかったのかしら)、退団してからの方が歌唱力がアップしているように感じました。
宝塚を辞めておかしな方向へ行く人もいる中、元からのファンも裏切らないような形で進化をとげているようで素晴らしいと思います!
(なぜか突然ワタル推し)
●『パパラギ』?「心はいつも」?(風花、月影、大鳥、舞風、舞羽、妃海)
ごめんなさい、違うかもしれません。
●NEVER SAY GOODBYE(和央)
●『ル・ボレロ・ルージュ』「情熱の翼」(真琴)
マミちゃんにはスパニッシュが似合う・・・。
バックでユウコちゃんが踊る。
今回唯一当時のトップコンビのお二人。
あ、マリコ&グン(月影)もか。あまり印象ないけど。
やっぱりOG公演は当時のトップコンビが観れるのも醍醐味なので、ウタコさんの隣にはミミ(こだま)さん、ヤンさんにはみはる(森奈)ちゃんがいてくれれば嬉しかったなあ。
●「ジュビレーション」(麻路)
●「TAKE OFF」(一路)
おお、一路さん、それを持ってきましたか。
トップの作品だと『JFK』「アポロ・月への旅」か「あかねさす紫の花」が聴きたかった・・・。
でも楽しそうだったからいっか。
●『ブラック・ジャック』「かわらぬ思い」(安寿)
ヤンさんといえばブラック・ジャック先生。ブラック・ジャック先生といえばヤンさん。
ブラック・ジャックはやっぱりヤンさんなんだよなあ。
東京公演も含めて25回以上は観た『ブラック・ジャック』
表面上クールだけれど心の中は誰よりも熱い、決して正義のヒーローではないブラック・ジャック。
それを宝塚で上演してしまうって、宝塚歌劇の包容力ってやはりハンパない。
●「ル・ポアゾン」(剣)
ル・ポアゾンもウタコさん!
初めて前から2列目で観たのが初演の『ル・ポアゾン』で、プロローグに銀橋を通るカナメ(涼風)さんのあまりのキレイさに口を開けてバカみたいに見とれていたのを何十年も経った今でも鮮明に覚えています。
ウタコさんの「この陶酔のひととき、ああーあ、あーあ、あああー」の所で首を回すふりも健在。
これはやらないとねー。
それはさておき、本当に名作のショー!!(の、プロローグ)
●「フォーエバー宝塚」(全員)
「ル・ポアゾン」からいきなり「この曲が流れたら終わりだよー」の「フォーエバー宝塚」
ここで銀橋ないけど宝塚あるあるの銀橋に出たような振り付けでぐるぐる出演者が回る時に、真ん中のウタコさんは一人一人の顔を見てうなずいていたんですよ。
そのまなざしが優しい・・・。
やっぱりウタコさんが出演していると安心しますね。あったかいオーラがある。
●「すみれの花咲くころ」(全員)
これで幕
アフタートークショー

出演者:剣、安寿、一路、麻路
司会:風花
上級生のトークショーでした。
①今回の万博公演について
「何度も申し上げているように・・・」とみなさん口々におっしゃっていたので、あちこちでインタビューに答えているんだろうなあ。
②万博は見に行ったか?
ウタコさんとヤンさんは二人で大屋根リングを見に行ったそうです。でもその日は大雨だったそうで、
剣「ヤン、行かない?」
安寿「今から大屋根リングに行かれるんですか???(雨降ってるし・・・)」
剣「イヤイヤだったの!?」
安寿「そんなことないです」
お二人でマレーシア館にも行ったらカレー臭かったそうで・・・
剣「入った途端、ヤンが「くっさ!!」」(ヤンさん、想像できる・・・)
安寿「ウタコさんもクサイって言ってましたよ・・・(苦笑)」
カナダ館に行った一路、麻路。
一路「パビリオン内で使うタブレットみたいなのがうまく動かなくて・・・(マリコさんに)動かなかったよね?」
麻路「いえ、ちゃんと動きましたよ」
一路「えっ・・・」
安寿「あなた、上級生を気遣わないと」
いっちゃんはこんな感じですっとぼけており、楽屋でも何かすると「ちょっと、イチロ~」とヤンさんから言われているもよう。
いっちゃんほっこりエピソード。
もう少し万博を楽しみたかったのにズンちゃんに「一路さん、時間です。帰りますよ!」と引っ張って行かれたらしい。
下級生に仕切られる上級生一路。
③海外旅行についての思い出は?
安寿「マジョレー湖がとてもキレイだった。生きててよかったと思った」
これは・・・『琥珀色の雨にぬれて』で「琥珀色の雨が降る」とシャロンが言っていた場所ですね。
おおー。
④宝塚の場面の印象は?
剣「この年代で当時の歌を歌って踊るのって、頑張ってるよね」
マリコさんは「ジュビレーション」が終わって袖に入るとぐったりしているらしい。
麻路「箱根駅伝のゴール直後みたいになる」
ウタコさんは袖でみんなの場面を見ているそうです。
優しいなあ~。
「ジュビレーション」「TAKE OFF」と元気な曲の後にブラック・ジャックなヤンさん。
安寿「みんなこんななってるから(飛び跳ねるふり)、その後だとブラック・ジャック歌えない」
一路「ブラック・ジャック歌えないって言うの~」
という楽屋でもお稽古場でも楽しそうな皆さんでした。
ヤンさんはやっぱり無口でクール(by真矢みき)ですね。
全体の感想
宝塚時代を楽しむOG公演というより、OGによる、卒業してからの色々な経験が加味されて円熟味が増した歌であり、ダンスを楽しむ公演、という感じでしょうか。
演出というか、構成に一部
「なんでここでこの歌?」
というようなのがあり、そこまでのめり込んで楽しめなかったのが残念です。
梅田芸術劇場ではなく、万博という会場で観れば、現場の雰囲気と相まってもう少しのめり込んで観れたかもしれません。
そんな印象の公演でございました。