【宝塚歌劇】もっと知りたい!宝塚歌劇『エリザベート』を理解するための参考図書

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宝塚歌劇作品の歴史を参考図書から読む

時代背景や当時の生活などを知ると作品への興味も理解も深まります。
というわけで、今回は『エリザベート』を観たあとに私が参考にした図書を、作品ごとに紹介、おすすめしていきます。

専門的すぎるものより、簡単に読めるものを選びました。

舞台作品『エリザベート』

みんな大好き『エリザベート』です。

↑は初演雪組『エリザベート』です。トップになってから、あまり作品に恵まれなかった(と思っている)、一路真輝さんが、最後の花道を飾りました。

この時と変わらず今もタイトルロールを演じている花總まりさんには驚嘆しかありませんよ・・・。

さすが女帝。もはや皇太后ゾフィーレベル。

さて、エリザベート本人については、いろいろ著作が出ていますが、エリザベート個人の人となり、生涯を知るにははっきり言って舞台『エリザベート』を超えるものはないと思っています。

『麗しの皇妃エリザベト オーストリア帝国の黄昏』ジャン・デ・カール著 三保元訳

ちょっと読みにくいかもしれません。私もなかなか読み進まず苦労した記憶があります。
でもその代わりボリュームたっぷり。どっぷりエリザベートに浸れます。

『皇妃エリザベート ハプスブルクの美神』(知の再発見双書65) 塚本哲也監修

写真を多く見たい人はこちらを。読み物としてはあっちこっちにとっ散らかっているので、写真を見て「ほほう・・・」と思う本です。エリザベート最愛の娘マリー・ヴァレリーの子供時代の写真もあり、これがとてもかわいい!そりゃかわいがっただろう~。若いのにヒゲの息子ルドルフはかわいくないもん。←オイ。
マリー・ヴァレリーはエリザベートの若いころに似ていることもあり、ナルシストの気があったエリザベートはそれもあって溺愛したのかなあと思ったりしました。

『ハプスブルク家の女たち』江村洋

とっつきやすく読みやすいハプスブルク家の皇妃・皇女を描いた新書。「夜のボート」よりじじいになったフランツ・ヨーゼフの写真や、後継ぎとなったカール大公の結婚式に喜ぶ様子が微笑ましい。

「宮廷でただ一人の男だといわれる皇太后ゾフィー」のエピソードもあります。『エリザベート』では鬼姑のゾフィーですが、これぐらいじゃないと夫がぼんくらな場合の大国の皇后は務まらないんじゃあという女傑ぶりです。ゾフィーのエピソードは次の『名画で読み解くハプスブルク家 12の物語』にもありまして・・・

『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』中野京子

こちらではナポレオンとハプスブルク家皇女マリー・ルイーズの間に生まれたライヒシュタット公とゾフィーの間に恋が生まれたのではないかと言及しています。
うーん、あの皇太后ゾフィーが恋・・・・!!と思うと『エリザベート』でゾフィーを見る目も変わってくるってもんです。

この人も若い時は実らぬ恋に泣いたのね・・・それでここまで強くなったのね・・・と思うとか思わないとか。

『エリザベート ハプスブルク家最後の皇女』上・下 塚本哲也

同じエリザベートでもエリザベート違い。

エリザベートの孫、皇太子ルドルフの娘エリザベートの話です。
ヨーロッパの王族はどうしてこう名前にバリエーションがないのだ・・・。ややこしいったらありゃしない。

さすがエリザベートの孫、というか、トート閣下(なんで「帝王」なのに陛下じゃないのかが気になる)とBLダンスを踊ったりして、「皇位継承は難しいぞ」と言われたパパルドルフの血を引いているというか、ハプスブルクの皇女でありながら行動力がすごい。

「ハプスブルクの栄光の終焉」を迎えたあと、エリザベートの孫が時代の荒波をどう乗り越えたか興味がある人はぜひ!

エリザベートといえば、実家はヴィッテルスバッハ家。ついでにヴィッテルスバッハの仲良しさん、

ルートヴィヒ二世

の参考文献もあげておきます。

『残酷な王と悲しみの王妃2』中野京子

また中野京子シリーズかよ~オマエどんだけ中野さん好きなんだよ・・・ですが、そうです。好きです。
読みやすいしためになる!文庫が多いので持ち運びにも便利だよ!(?)

ルートヴィヒ二世は花組でもやりましたね。愛華みれさんがトップ時代でした。
植田景子先生の大劇場デビュー作ですね。懐かしい・・・。

『残酷な王と悲しみの王妃2』ではヴィッテルスバッハの血、変人一族の説明もあって、興味深いです。

ルートヴィヒ二世のおじいちゃん、ルートヴィヒ一世ですが、さすがルートヴィヒ二世のじいちゃんや~!!

美人ばっかり集めた美人画ギャラリーを城に設置するなど(皇太后ゾフィーの絵もあり)、美人の写真を集めまくったエリザベートに通じるものもあります。
ミュンヘンを改造しまくったり、じじいになってから若い踊り子に熱を上げたり・・・

嫌いじゃないぜ!!じいちゃん!

というわけで、とても楽しい(?)ヴィッテルスバッハの人々のお話です。(周りの人たちは迷惑だっただろうけど)

余談ですが、私はドイツに一人旅をしたときに、ルートヴィヒ二世が囚われていたベルク城に行こうとして雪積もるシュタルンベルク湖畔をさまよい、遭難しかけました。

今ほどネット情報が充実していなかったので、タクシーを使うとか、ツアーを探すとか、思い至らなかったようです。もう少しでルートヴィヒ二世の後を追うところでした。

湖には白鳥がいっぱいいました
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