40代から悩み、取得に踏み切ったキャリアコンサルタント資格
スキルなしの非正規雇用、キャリア支援未経験の私が50代にして国家資格キャリアコンサルタント資格を取得するまでのあれこれを書いていこうと思います。
もちろん人事で働いていた経験もありませんし、若手の研修なんてしたことありません。
「キャリアコンサルタント資格に興味はあるけど、年齢が気になる・・・」
「キャリアに関係した仕事についたことがないけど、取得できるの?」
と悩んでいる40代~50代の女性(HSPに限らず)の少しでもご参考になれば嬉しいです。
(HSPについてはこちらの記事をどうぞ)
なぜキャリアコンサルタント資格を取得しようと思ったかはこちらをご覧ください。
この記事では実際に通った養成講座がどんな感じだったかを書いていきます。
スクールの感想はあくまで私個人が感じたものですので、ご了承のうえお読みください。
国家資格キャリアコンサルタントの試験について
キャリコンの試験は、
・学科試験
・実技試験
に分かれていまして、実技試験は記述の論述試験とロールプレイの面接試験があります。
詳しくは実施団体の
・キャリアコンサルティング協議会
・日本キャリア開発協会(JCDA)
のHPをご確認ください。
学科試験は共通ですが、それぞれ実技試験に違いがあります。
養成講座ではこの試験に向けてみっちり学んでいくことになります。
試験団体は2つありますが、おそらくどの養成講座もどちらを受けても大丈夫なようなカリキュラムになっているはず(スクールに通いつつどちらの団体で受験するか決定する感じです)。
ご心配な方は事前の説明会でご確認ください。
説明会は絶対参加した方がいいです!
キャリアコンサルタント養成講座について
養成講座期間
私が通った2024年11月第27回受験を目指すキャリアコンサルタント(キャリコン)養成講座の期間は次のようになっていました。
受講期間:3月~8月
曜日:毎週日曜日
受講時間: 9:30~17:00ぐらい(授業によっては早めに終わることもあり)
受講形式:全過程通学
キャリコンの試験は学科試験と実技に分かれていまして、学科対策が約3ヶ月、実技対策が約2ヶ月だったと記憶しています(思い違いだったらごめんなさい)。
費用
費用は「HSP50代女性転職活動】国家資格キャリアコンサルタントへの迷走①~50代・未経験から取得するならどの資格?~」にも書きましたが、オンラインか対面でも違ってきますが、30~最高50万ぐらいかかります。
高いぜ!
でも教育訓練給付金を使うとかなりお安く受講できます。
教育訓練給付金については、受講スクールで必ず確認してください。
受講者(クラスメイト)は?

全員で20人弱。
2/3ぐらいが女性でした。
年齢はバラバラで、20代から60代までおり、ほとんどが40代~50代だったんじゃないと。
(あまり年齢のことをお互い聞かなかったのでわかりません)
セカンドキャリアの方もいらして、同い年ぐらいの人が多かったので、私は馴染みやすかったです。
バックグラウンドは様々で、人事関係のお仕事をしている人のほうが少なく、未経験の人の方が多い印象でした。
あまり「私が私が!」というような出しゃばりな感じの人もおらず、比較的大人な常識的なクラスだったので、学びやすかった。
繊細過ぎるHSP気質だと、周りの環境も大切ですからね。
その点ではクラスメイトに恵まれたので、良かったと思っています。
クラスメイトについてはスクール、開講時期、開講時間帯(平日夜、土日終日)などによっても変わってくると思いますので、ほとんど運ですな。
同じスクールの違うクラスの人とも話していたのですが、クラスによって全然雰囲気が違うようです。
自分に合ったクラスで良かったー。
よくしゃべる、声の大きな人が多いクラスだったら泣いちゃう。
学科試験対策
授業と講師の質
私が通ったスクールは講師の質が高いと感じました。
先生とは講座が終了してからも、色々アドバイスをいただいており、信頼できる講師をそろえているなーという印象。
学科というともすれば眠りの妖精が常にささやきかけて、遠い世界につれていかれそうなところ、ビシバシと緩急つけた指導で私は面白かったです。
そもそもHSP気質の人は心理学(人の心、気持ち)に興味がある人が多いと思うので、勉強していても楽しいんじゃないかしら。
テキストは試験範囲「キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目」(キャリアコンサルタント協議会)にそって作成されたオリジナルの分厚いテキストと、キャリコン必須の書『キャリアコンサルティング理論と実際』を参考に引用しながら進みます。
途中で中間テスト、終了時の修了テストがあります。
これは赤点を取ると追試を受けさせられました。
修了できないと教育訓練給付金も受給できないし、そもそも国家試験を受けられないので必死こいて頑張るしかない・・・。
覚えることがいっぱいありすぎる

学科対策はとにかく大変でしたー!
キャリコンは知識として、色んなことを知っておかないといけないんですが、
おぼえらんないよー(泣)
頭に全然入らないよー
中でも
・キャリアに関する理論
・カウンセリングに関する理論
ここについては理論家を覚えないといけない・・・。
たぶん、キャリコン試験対策でつまずく第1回目がここ。
理論家が覚えられない!
多すぎる!!
3人ぐらいにして!
しかしゲロ吐きそうになりながら覚えるしかない。
そのほかにも労働に関する法律、メンタルヘルスに関する知識、キャリア教育についてなどなど覚えることはいっぱい。
しかし覚えるしかない!
必死こいて頑張ったつもりが・・・中間テストでは
59点
なんてこったい。60点なかったのかよ!
しかしそんな自分に腹が立ち、一念発起して勉強しまくったところ、学科修了試験では
94点!
人間やればできるもんですねー。
私ってすごい!と普段自己肯定感が低すぎるので、こういう時にほめておこう。
実技試験対策

実技試験は
・論述
・面接
に分かれています。
実技試験は受験団体によって違いがあります。
詳しくは実施団体のHPをご確認ください。
・キャリアコンサルティング協議会(キャリ協)
・日本キャリア開発協会(JCDA)
養成講座では基本的にどちらの実施団体でも受験できるようなカリキュラムになっているはずですが、必ずスクールに確認してください。
私が通っていたクラスは、私もそうでしたがキャリアコンサルティング協議会での受験が多かったようです。
別に入学してすぐにどちらで受験するか決めるというより、実技対策に入ってから、こういう違いがあるから私はこっちで受験しようかな~と決めていく感じです。
論述対策
論述は事例記録を読み、設問に解答します。
この論述試験、正解が公表されておらず、何が公的に正解なのかわからない恐ろしい試験です。
「論述」というだけあって、ガリガリ紙に書いていくので、そもそも文章を書くのが苦手な人は、まず書くということに慣れる必要があるかもしれない。
私は文章を書くのは苦にならないので、論述は楽勝だぜーと思っていました。
だがしかし、
時間内にまとめるのがなかなか難しい。
JCDAはキャリアコンサルティング協議会よりそもそものボリュームが多くて時間内に書ききることができない!
こりゃだめだ、とJCDAでの受験をやめました。
授業としてはひたすら時間内に論述する練習をする、という内容です。
書くのはいいけど、字が大きいから解答用紙の行内におさまりきらないし(はみ出ると減点)、消す時に机が揺れるのが気になるし、変な所で疲れました。
ちなみに養成講座修了後のスクールが実施する模擬試験では論述の点数がやたらと悪く、腹が立ちました(自分のせいだけど)。
楽勝やったんちゃうんかーい!・・・・・。
面接対策
面接対策の授業ではカウンセリング技法を学んだ上で、主にペアワーク、グループワークでとにかく相手の話を聴く、信頼関係を構築する、その上で相手の相談したい「主訴」を読み取る練習をします。
試験での15分をクリアするためのテクニックを学ぶイメージ。
15分では相談者の抱える悩みについて支援方法を提示する時間はないので(ケースと相談者によるるかもしれませんが、実際の試験では)、そこまで求められていない。
それは15分面談のあとの試験官からの質問「口頭試問」で「今後はこのような支援をしていきたいと思います」と述べることになります。
傾聴がとっても大事なんですが、聞いているだけではいけない。
頭の中では
「この人は今こういう問題を抱えていて、本人でも気づいていない点はここで、今後はこういう展開にしていったらいいか」
ということをものすごいスピードで考えつつ
↓↑
話を聞き
↓↑
適切な質問をし
↓↑
相手との信頼関係を構築し続けていく
ものすごい15分間
「ただ話を聞いてアドバイスすりゃいいんでしょー」
ということではない、
絶対にない!!
ロールプレイが苦手過ぎる
私は話すことが苦手です。
頭で考えていることと口から出てくることが違っていて、なんか意味不明なことを口走ってしまい
「違ーう!そんなことが言いたかったんじゃなあああい!」
と頭を抱えたくなることたびたび。
そして家に帰って激しく落ち込む。落ち込む・気にし過ぎはHSPあるあるですな。
だいたい他の人はそこまで気にしてないんだけど。
学科は覚えりゃいいし、論述は書くので得意分野(の、はずだ)。
しかし面接試験はキャリアコンサルタントとして試験官を前にして15分の面談(ロールプレイ)をせねばならぬのですよ。
それはまさしく
苦行
どーすりゃいいんじゃい。
試験うんぬんの前に、皆さん、授業で20人弱の人が凝視する中でコンサルタント役となり、カウンセリングをできますか?
私は無理。
基本ええかっこしいなので、
「上手にできなかったらどうしよう」
「恥ずかしい思いをして立ち直れなかったらどうしよう」
と思ってしまう。
普通のペアワークも苦痛過ぎた
そして音(特に人の話し声)に敏感な私は、人前じゃなくでも授業中ペアワークが一斉に始まり、部屋の中がものすごい音量になるとそれが耐えられない。
相手の言っていることより、周りの声を意識が拾ってしまい、集中できないということがしょっちゅうでした。
だがしかし、やらざるを得なくて何回かやっているうちにあら不思議。
慣れた
(人前じゃないペアワークのみ)
なんじゃい。慣れるんかーい。
ただ、メンタル的にしんどいときはやっぱり大音量が耐えられなくなり、そんな時は先生にあらかじめ私はこういう特性があるので、しんどくなったらちょっと退室するかもしれません、と伝えておきました。
(修了間際に突発性難聴になりましたが、結局退室することはありませんでした)
人前でのロールプレイは乗り切れたのか
これは結局何回やっても慣れませんでした。
嫌で嫌で仕方がなかった。
はっきり言って、修了試験(みんなの前でロールプレイ)でもまったく上手くできませんでした。
先生からかなりダメ出しが入りました。
でも回数を経ることに度胸みたいなのは身についていったので、これはもう回数をこなすしかないと思います。
もうやりたくない。
まあすべての人が上手にできるわけはなく、カウンセリングには正解はないので、そんなに人からの評価を気にしなくてもよかったのかも、と修了した今となっては思います。
養成講座に通ってみて
そんなこんなでどうにか修了できた私ですが、養成講座に通った期間は、長く濃い時間でした。
通ってみてどんなメリットがあったかというと、以下のようなことになります。
自己肯定感が上がった
大人になってからこんなに勉強することはまずないし、こんなに勉強して修了することができたんだ!と普段自己肯定感が低いHSPの私にとって、自信となったかもしれない。
人とのつながりができた
私は決して社交的でなく、人付き合いが得意ではないし、人が大勢いるところに通うのはしんどくなることも多いのですが、それでもなんとか皆さんと仲良く過ごすことができました。
それは上記「受講者(クラスメイト)は?」にも書いたようにクラスメイトにも恵まれたからだと思います。
こればっかりは運としか言いようがないので、どうしようもありませんが・・・。
クラスメイトとは現在もLINEグループでつながっていますし、勉強会も実施して情報交換をしています。
皆さん、ありがとう。
これ、職業訓練に通った時も思ったなあ~。
人間怖い怖い病ですが、人とのつながりって大切なんだなあ。
自分自身を見つめなおす、周りを客観的に見ることができる
うーん、私はこれが一番大きかったかな、と思います。
内省を深める支援をするので、自分と周りを客観的に見ることができるようになった気がします。
今までだったら周りに腹の立つ人がいたら、
「なんでそんなことするのよ、キィー(怒)!!」
で終わっていたでしょうが、
「この人にはこんな背景があって、こういう行動に出るのかもしれない」
と少し距離を置いて考えられるようになりました。
自分自身しんどくなることが少なくなったかもしれない。
これはとても助かっています。
というわけで、資格試験に合格するか(した方がいいけど)は別として、学ぶことは無駄にはならない!と実感しました。





