来館日:2026年5月2日(土)
開催場所:大阪 山王美術館
観覧料(税込み):1,300円
「おそらくルノワールは悲しい絵を一度も描かなかった唯一の偉大な画家でしょう。」
フランスの小説家オクターヴ・ミルボーが、1913年に出版されたピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)の画集に寄せた言葉です。ルノワール自身もまた、いやなことが多い人生において、絵画は「愛すべきもの」「愉しく、美しいもの」でなければならないと、晩年に語っています。60年におよぶ画家生活のなかで、肖像、風景、静物、家族、裸婦とさまざまな主題に取り組んだルノワールですが、すべてに共通しているのは、温かく、愛情に満ちた眼差しが注がれているということでしょう。ルノワールにとって、生きることは描くことであり、描くことは悦びであったといえます。
前衛的な画家グループである印象派を出発点としながらも、絵画の伝統に学び、つきることなく探求をつづけたルノワール。生誕185年を記念した本展では、山王美術館のコレクション約50点を一堂に公開し、その画業の一端を辿ります。
光と色彩、生きる歓びにあふれたルノワールの世界を、ぜひお楽しみください。
山王美術館HPより
今回は大阪 山王美術館で開催「生誕185年 ルノワール展」の
・チケットの時間指定はあるのか
・当日の混雑状況と所要時間
・独断と偏見の感想
・観覧後のランチ情報
など
を書いていきます。
といっても、私は絵画にめちゃくちゃ詳しいわけではなく、ただ好きな絵を見て心をなごませたい・・・と思っている程度の知識なので、そのへんはご了承ください。
都会のオアシス的美術館
私、この美術館を今回初めて知りました。
広すぎず小さすぎず程よい感じ。


ゴールデンウィークだったにもかかわらず、周りは静寂が。
のんびりできそうな感じです。
チケット時間指定・所要時間・混み具合は
チケットはWEBやプレイガイドなどで発売しておらず、美術館で直接購入することになります。
時間指定もなし。
知る人ぞ知る・・・な感じの美術館なのかそこまで人が押し寄せる、ということは想定していないようです。
そこがゆったりできて良い。
当日の混み具合は
行ったのがゴールデンウイーク真っ只中、日本人に人気のルノワール。
割合と途切れることなく人が来ていましたが、行列する、人の頭で絵が見えない、ということはまったくありませんでした。
これが理想的な展覧会。
おお素敵。
所要時間
特別展の展示数が約50点、コレクション名作展示が28点、メモを取りながらじっくり見て1時間半ぐらい。
こじんまりとしたミュージアムショップのかたわらにフリーのドリンクコーナーがあるので、そこでもまったりした時間を含めると2時間かからないぐらいでした。
展示の構成
展示は年代順になっていました。
●第1章 ~1880年 画家をめざして
●第2章 1881年~1889年 古典への回帰
●第3章 1890年~1900年 高まる評価のなかで
●第4章 1901年~1909年 南仏・カーニュの地にて
●第5章 1910年~1919年 生命の賛歌
印象に残ったもの
●第3章 1890年~1900年 高まる評価のなかで
10『婦人像』
生き生きとした表情のご婦人。絵から話しかけてきそうです。
11『少女の肖像』
瞳が印象的。深い緑のような、黒いような・・・。
眼が語りかけてきます。
16~20「ギリシア神話「オイディプス王」よりシリーズ」
ギリシャ悲劇の『オイディプス王』
こういうのを題材にしたものも描くんだ、とルノワールに詳しくない私は意外でした。
しかしこのオイディプス王の解説パネルの文章が難解というか、なんというか、わかりづらくて困りましたよ。
『オイディプス王』はストレートプレイで2回ほど観た記憶がありますが、あらすじをよく覚えていないので、あとで調べちゃったよ・・・。
●第4章 1901年~1909年 南仏・カーニュの地にて
22『陶器の聖母子像』
ほとんど縦の線で描かれている。
それなのに何かがわかるのがすごい。
24『絵を描くクロード・ルノワール』
25『クロードの肖像』
子どもの愛らしいこと!
ぷくぷくとしたほっぺなどツンツンしたくなる。
慢性関節リウマチにより身体の自由がだんだん利かなくなっているにも関わらず、作品から暗さは感じられない。
さすが「幸福の画家」
●第5章 1910年~1919年 生命の賛歌
28『午後の風景』
風景画だけど、緑がもじゃもじゃしていて、ほぼモリゾー
35『花瓶の花と女性』
38『裸婦と花の習作』
習作なので、花と人物が不思議な配置で描かれている。
こういうのはルノワールの死後切り分けられ、販売されてしまったらしい。
むしろ見ていて楽しいので、これはこれでいいのにな~。
観終わって
全体的に
”すべてに共通しているのは、温かく、愛情に満ちた眼差しが注がれている”
なので、人物画も人物の周りにほわっとしたオーラのような縁取りがあり、それがなんとも言えない幸せオーラをかもし出していて、見る人を嫌な気分にさせない。
殺伐とした毎日のオアシスのような展示でした。
コレクション名作選
気になったものは
●中国 唐時代 三彩鎮墓獣
なんか変な獣と人間が合体。見ていて楽しい。
死者を守護し、お墓を守るための副葬品だそうです。
こんなのに守られたら楽しそう。
●前田 青邨『獅子舞』『出陣』
現代の漫画にも通じる表情がユーモラス。
●佐伯 祐三『オプセルヴァトワール附近』
●黒田 清輝『夏(野遊び)』
しかし明治に生まれ、これだけのものを海外で吸収し、作品として描き出すこの時代の日本人の力と情熱ってすごい!
画面からビシバシと伝わってきます。
フリードリンクコーナーがある
こじんまり美術館ならではでしょうか。
こんな感じでミュージアムショップのかたわらに無料のドリンクコーナーがあって、ほっと一息できます。
展覧会って立ちっぱなしで見るし、疲れるのでこれはありがたい。

観覧後はアフタヌーンティーで


大阪城公園内ミライザ大阪城にある「crossfield with TERRACE LOUNGE 大阪」でアフタヌーンティーをいただいてきました。
ゴールデンウイークということもあり、大阪城周辺はものすごい人。
大阪城公園駅から歩いたのですが、道中人が多すぎてめちゃくちゃ疲れました~。

大阪市立博物館としても使われていた趣ある建物
外の喧騒はウソのような落ち着く空間。



ここで静かな時間を過ごしたのもつかの間、レストランのある2階から1階に降りたとたん、
こんなんだよ・・・

チェーン店のカフェや雑多なお土産物屋で混雑し、素敵な空間、建物の雰囲気台無し!!(怒り)
この写真ではあまり人は写っていませんが、実際はもっと混みあっており、人で混雑している場所がとても嫌いな私は非常に不愉快でした。
せっかくの歴史的に意味のある建物をなんでこんなにした!(怒り)
ちょっと考え直していただきたいものです。
でも「海洋堂フィギュアミュージアム ミライザ大阪城」はちょっと気になる・・・。
(行くの忘れた)
帰りは大阪城の喧騒を避け、天満橋から大阪メトロに乗り、帰途につきましたとさ。

